
こんにちはアカッチです。
本日はギターを弾くためには握力は鍛えてはいけません!というお話になります。
《①ギター演奏に握力は必要?》
まずここを理解してほしいのですが、ギターを演奏するためには
握力は必要です!ギターを弾くためには握力は必要ないという方がいますが、
極端な話、握力がもし0kgであればギターを弾くどころかギターを持つこともできません!
では握力は何kgあればギターが弾けるのか?
6歳から7歳ぐらいの小さな子供が上手にギターを弾いている動画をよく見かけます!
なのでこれぐらいの年齢の握力があればギターを弾く握力は十分に備わっていると言えます。
このようなデータがあります
6歳児握力平均値
男性 9.45kg 女性8.80kg
7歳児握力平均値
男性 11.04kg 女性10.41キロ
これでお分かりでしょうか?
10kg前後の握力があれば、ギターを弾くための握力は十分に備わっている。
しかし握力が0kgであれば、ギターを弾くどころかギターを持つこともできません!
《②握力30kgの初心者が力を入れないとFコードが弾けない理由!》

例えば握力30kgの男性が初めてエレキギターを持ち、いきなりFコードの練習を始めたとします。
先ほどの結果でいえば、10kg前後の握力があれば十分ギターを弾ける握力は備わっているはずなので、
この男性は軽い力でFコードが抑えられるはずです。
しかし結果は?・・・・・・・みなさんもうお分かりですよね。(´・Д・)」
この男性は30kgも握力があるのにガチガチに力を入れないと音が出ません!
10kg前後の握力で弾けるはずなのになぜでしょうか?
その答えは身近なところにありました。(・Д・)ノ
みなさん普段持っているお茶碗とお箸を反対の手に持ち替えてご飯を食べてみてください。
するとどうでしょうか?
いつも食べている時より余計に力を入れないとまともに食べることができません!
しかも腕とか肩とか関係のない無駄なところにまで余計な力が入ってしまいます。
今度はボールペンを持つ手を反対にもって字を書いてみてください。
やはり先ほどのお茶碗とお箸の時と同じように無駄な力がガチガチに入ってしまうんです。
しかもめちゃくちゃ汚い字で。
どうしてこのようなことがおこってしまうのか?
こたえは簡単です。あなたはその動作に慣れていないだけなんです!
慣れないうちはギターを弾くのに関係のない無駄なところまで力が入ってしまいます。
もう押さえれている弦をさらに強く押してしまっているとか、
弦を押す方向に力を加えずただこわばってしまっているだけというような状態だったりします。
でもだんだん慣れていけば、無駄な方向や無駄な箇所から力が抜けて、
必要最小限の力で押弦できるようになり、軽い力でもFコードが押さえられるようになるんです。( ̄^ ̄)ゞ
《③それでもなぜ握力を鍛えようとするのか?》
それでもまだ握力を鍛えようとするギタリストが多くいます!
それはなぜか?
そうなんです先ほどのFコードが弾けるようになった男性がギターの練習によって握力が鍛えられ、
Fコードが弾けるようになったと勘違いしてしまうのです!
「やはりギターには握力がひつようなんだ」
いやいや、大きな勘違いです。(´・Д・)」
そんな多くの勘違いをしている方にむけてこんな商品まで出回ってしまっています。

フィンガートレーナー ハンドグリッパー 指トレーニング 握力トレーニング ハンドトレーナー ギター ピアノ バイオリン 練習用 ◇FAM-MFX5【定形外郵便】
http://www.amazon.co.jp/dp/B001OCGGEM" target="_blank" rel="nofollow">

Planet Waves by D'Addario プラネットウェーブス ハンドトレーナー 握力トレーニング PW-VG-01 Varigrip 【国内正規品】

リンク張っといてなんですが、ギターの練習用にはこんな商品絶対に買わないでください!
初めに検証したように握力は10kg以上あればギターを弾けるんです。
実際に握力10kgに満たない、5歳になったばかりの息子がギター弾いてますので!
しかしギターを弾くことによって弦を抑える力が強くなるのも事実なんです!
なぜ筋トレもしていないのに弦を抑える力が強くなるのか?
《④本当に鍛えなければいけないのは筋肉ではなく神経です!》
②でご説明したように、始めてFコードに挑戦した初心者は無駄なところに力が入ってしまって、
まともに音が出ない状態から、練習をかさね、徐々に動きに慣れ、無駄な力が抜けて、
きれいなFコードが弾けるようになったとします。
この練習の過程で実は
初心者の方の弦を抑える力は強くなっているんです!ここでまた誤解を招きかねないので、ご説明をしておきますが、
この時、弦を抑える力が強くなったのは
握力が鍛えられたからではありません。この方の筋肉が鍛えられたわけではないんです!
ではなぜ弦を抑える力が強くなったのか?
実は筋肉が強い力を発揮するためには
「脳と神経が非常に深くかかわっています」人が筋肉を動かすためには脳が①この筋肉を⇒②この方向に⇒③これくらいの力で動かせ!
という指令があって初めて筋肉は動きます。
その脳からの指令を筋肉まで伝える役目を担っているのが、神経です。
慣れていない動作を行うとき、脳からの指令は普段刺激を受けていない神経を通るため、その神経伝達スピードは弱く遅い物となり、本来その筋肉が持つパフォーマンスを発揮できません!
しかし練習によって繰り返し刺激を受け続けた神経は、強く速い信号を筋肉へ送ることができるようになっていき、筋肉の本来持つパフォーマンスが発揮できるようになるんです!
これでお分かりでしょうか?
この方の弦を抑える力が上がったのは、筋力が上がったのではなく、
神経の伝達スピードが上がったためなんです。(・Д・)ノギターの練習とはいわばこの神経を鍛える事を繰り返しているにすぎません。
ギターを弾くことはスポーツと同じです。間違った練習法では逆に体を壊してしまうなんてことにもなりかねません。
《⑤握力を鍛えることによる弊害》

それでも握力を鍛えたいという方にアカッチからの忠告!
一般的に売られている握力強化用の器具で握力を鍛えた場合、確かに握力は上がるでしょう。
しかしこのような器具で鍛えた筋肉は、どんどん太くなっていくのです!前腕が太くなるのですが、太くなった前腕はもちろん重量が増え、どんどん重くなってゆきます。
そうなるとローフレットからハイフレットの素早い移行が難しくなってゆきます!
早い話動きが鈍くなるんです。
通常人間の体は、体感部分が太く末端にかけて徐々に細くなってゆかなければいけません。
これを運動生理学ではパワーフローの原則といいます。
しかしこのような握力強化器具で鍛えてしまった前腕は、必要以上の筋肉と無意味な重りを身に付けてしまっただけにすぎません。
この事からギタリストにとって握力を鍛えるということは、
・目に見えたメリットはなく
・余分なウエイトを増やし、素早いコードチェンジができなくなり
・さらにはローフレットからハイフレットまでの素早い移行もできなくなり、
・前腕は酷使され、腱鞘炎の原因にもなりかねない、
とても危険な事であると認識してください。さあここまで読んでいただいてもまだあなたは握力を鍛えますか?
あなたが目指すものは
アームレスリングですか?ギタリストの皆様に真実を理解していただくことを心より願っております!
本日も真面目な話で申し訳ございませんでした。( ̄^ ̄)ゞ
YouTubeチャンネルアカッチの音楽室もぜひご視聴ください!(・Д・)ノ【ここをクリック】
- 関連記事
-
コメント